はじめに、2026年7月28日に熊本県で発生した震度7の地震により、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く安全な日常が戻ることを願うとともに、私たちも、改めて「自宅でどう備えるか」を見直したいところです。
災害が起きたとき、必ずしも全員が避難所へ行くとは限りません。自宅の安全が確認でき、生活を続けられる状態であれば、住み慣れた家で避難生活を送る「在宅避難」も選択肢の一つになります。
広報まちだ2026年8月1日号では、在宅避難に必要な備えが紹介されています。
今回はその誌面をもとに、家で過ごすために確認しておきたいことをわかりやすく整理します。
在宅避難とは
在宅避難とは、災害が発生した際に自宅で避難生活を送ることです。避難所へ移動する必要がない場合や、移動が難しい状況で、選択肢の一つになります。
ただし、在宅避難は「避難所へ行かなくてよい」という意味ではありません。自宅が安全であることが前提です。
建物が倒壊している、倒壊の恐れがある、火災や土砂災害の危険がある場合は、在宅避難ではなく、安全な場所へ避難してください。余震で状況が変わることもあるため、家にとどまれるかどうかは、その時の状況に合わせて判断することが大切です。
まず確認したいこと
在宅避難を考える前に、まずは家の安全を確認しましょう。
在宅避難に備えるチェックリストとして、確認したいポイントは、次のようなところです。
在宅避難チェックリスト
- 家具が倒れてこないよう固定されているか
- 窓ガラスなどの飛散防止対策ができているか
- 出入口や通路が物でふさがれていないか
- 市ホームページ、ラジオ、SNSなど情報を集める手段があるか
- いざという時の避難所を確認しているか
自宅で過ごす場合でも、避難所の場所を知っておくことは大切です。地震の際は、住んでいる地域の防災マップなども活用しながら、家族で避難先を確認しておきましょう。
備えは日常から
広報まちだでは、防災アンバサダーに聞いた役立つ知識として、在宅避難の備え方が紹介されています。
在宅避難の良い点として挙げられているのは、「環境の変化が少なく、心身のストレスを抑えられること」です。慣れ親しんだ自宅で過ごせることで、プライバシーが守られ、普段に近い生活を維持しやすくなります。
一方で、備えをすべて特別な防災グッズでそろえようとすると、負担に感じるかもしれません。まずは「今あるものを見直す」ことから始めるのが現実的です。
普段の食料や日用品を少し多めに買い、古いものから使って補充する「ローリングストック法」なら、日常生活の中で無理なく備えを続けられます。「明日、停電しても今日と同じような食事ができるかな?」と想像することが、在宅避難の第一歩になります。
ペットと暮らす家庭では、日用品と同じようにペットのための備えも見直しておきましょう。安心して過ごせるケージや、停電時の暑さ対策、水の確保なども、日頃から考えておきたい備えです。
防災グッズを確認
まずは在宅避難の第一歩、防災グッズをチェック!
食料・飲料水・生活用品は、最低でも3日分、できれば7日分を目安に備えておくと安心です。
防災グッズチェックリスト
- 飲料水(1人3L×3日分)
- 携帯トイレ
- カセットコンロ
- ガスボンベ
- モバイルバッテリー
- ポータブル電源
- ラジオ
- 乾電池
- 懐中電灯
- ウェットティッシュ(身体用)
- ドライシャンプー
- マウスウォッシュ
- 家庭用ラップ
- ポリ袋
家族構成によって必要な物は変わります。赤ちゃんがいる家庭ではおむつやミルク、高齢の方がいる家庭では常備薬や介護用品など、普段の暮らしに欠かせない物も一緒に確認しておきましょう。
トイレは4STEP
災害時には、断水や停電でトイレが使えなくなるかもしれません。トイレが使えなくなった時に慌てず対応できるよう「水を流さないトイレ」の作り方が紹介されています。
用意するものは、45Lのごみ袋2枚、養生テープ、防臭袋、凝固剤、除菌シートです。
STEP1 袋を固定
便座を上げ、1枚目のごみ袋を便器にかぶせます。水漏れを防ぐため、養生テープで固定します。
STEP2 もう1枚かぶせる
2枚目のごみ袋をかぶせて、便座を下げます。実際に取り替えるのは、この2枚目のごみ袋です。
STEP3 凝固剤を入れる
用を足した後に凝固剤を入れます。製品によっては、使用前に入れるタイプもあります。購入したら、使い方を一度確認しておくと安心です。
STEP4 1回ごとに交換
トイレの後は、必ず1人1回ごとに2枚目のごみ袋を取り替えます。そのままにしておくと、汚臭の原因になります。
大人が1日にトイレへ行く回数は4〜8回、1回あたりの尿の量はコップ1杯が目安とされています。家族の人数分を考えると、携帯トイレや防臭袋は多めに備えておきたいものです。
補助制度も活用
町田市では、防災物品の購入費等の一部を補助する制度もあります。
対象商品は、家具転倒防止器具、家庭用消火器、感震ブレーカーです。対象商品を設置した世帯に対し、購入・取付工事費の一部を補助します。補助制度の詳細は、町田市ホームページで確認してください。
お住まいの自治体にも補助制度があるかこの機会にぜひ調べてみてくださいね。
今日できる備え
在宅避難は、特別な準備を一度にそろえることではありません。水を1本多く買う、携帯トイレを備えておく、家具の固定を見直すなど、今日できる小さな行動から始められます。
町田市の広報誌面で紹介された内容をきっかけに、自宅で安全に過ごす備えと、危険な時には避難する判断の両方を確認してみることをおすすめします。
日常に少しずつ備えを足していくことが、いざという時の安心につながります。
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「在宅避難」について取り上げられた町田市の市報はこちらから









