戦争と平和を考える夏 三鷹市の平和推進条例と取り組み

毎年めぐってくる夏は、戦争と平和について考える季節でもあります。ニュースで遠い国の争いを目にしても、「自分とは関係のないこと」と感じてしまう人は少なくないかもしれません。三鷹市には、戦争の記憶を次の世代へつなぎ、一人ひとりが平和を「自分ごと」として考えられるようにする取り組みがあります。2026年に一部改正された『三鷹市平和推進条例』を手がかりに、子どもから大人まで平和を見つめ直してみませんか?

平和を考える夏の三鷹

三鷹市は毎年8月を「平和強調月間」と位置づけ、さまざまな平和事業を行っています。戦争の記憶を風化させず次の世代へ伝え、世代を超えて平和について考えることがねらいです。

2026年(令和8年)4月1日には、『三鷹市平和推進条例』が一部改正され、施行されました。戦争の記憶と戦禍を二度と繰り返してはならないという思いを、次世代へ継承していくための改正です。

戦争の記憶を伝える場所

戦争を直接知る人が少なくなるなかで、三鷹市は記憶を残すための場を整えています。

みたかデジタル平和資料館

市民から寄贈された戦争関連資料や、本人が語る戦争体験談の映像、太平洋戦争前後の三鷹の歴史、市内に残る戦跡などを記録・保存する特設サイトです。2016年(平成28年)の開設以来、資料を随時拡充しています。

みたか平和資料コーナー

三鷹市役所3階と三鷹駅前市政窓口に設けられた展示コーナーです。8月の平和強調月間に合わせて資料が入れ替えられ、これまで公開していなかった資料も見られます。

平和メモリアルスポット

戦争や平和に関する市内の歴史的建造物や記念碑、モニュメントなど10カ所が指定されています。詳しくは市のホームページで確認できます。

子ども達が平和を学ぶ機会も

次の世代が平和を「自分ごと」として考えられるよう、子どもや若者に向けた取り組みも続いています。

中学生長崎市平和交流派遣事業

市内在住の中学2年生16人が長崎市を訪れ、平和関連施設の視察や現地の中学生との交流を通じて恒久平和について学びます(2026年は7月29日〜31日に実施、派遣者は決定済み)。

参加する中学生からは、「戦争の悲惨さを自分たちの世代が次の世代へ語り継ぎたい」「現地の中学生と話し合い、自分ごととして考えられるようになりたい」といった声が寄せられています。

平和カレンダーの作成・展示

市では毎年、「平和の絵」と「平和へのメッセージ」を掲載した平和カレンダーを作成しています。作品は11月下旬に開催予定の「平和の絵展」で展示されます。

戦争と平和に触れる8月

三鷹市内では、8月に戦争と平和について知り、考えられる催しが開かれます。展示や式典、黙とうなど、見て・感じて平和を身近にできる機会が用意されています。

平和展

長崎の被災を伝える写真パネルや「核兵器と戦争に関する16の問い展」を通して、核兵器と戦争に主体的に向き合える展示です。

日時 2026年8月3日(月)〜31日(月)の平日 午前8時30分〜午後5時、15日(土)は午前10時〜午後4時
場所 市役所1階市民ホール

みたか平和のつどい

2026年8月15日(土)に開かれる「みたか平和のつどい」では、戦没者を追悼し平和を願う式典と、平和をテーマにしたアニメの上映会が行われます。

日時 2026年8月15日(土)
場所 三鷹市公会堂 光のホール
申込 当日先着700人、手話通訳、要約筆記あり

戦没者追悼式並びに平和祈念式典

第二次世界大戦で犠牲になった方々を追悼し、平和を願う式典です。

時間 午前10時15分〜午後0時30分(午前9時50分開場)
問い合わせ 地域福祉課(0422-29-9231)

平和アニメ上映会『ぞう列車がやってきた』

平和をテーマにしたアニメの上映会で、子どもも一緒に平和について考えられます。

時間 午後2時〜午後3時30分(午後1時45分開場)

黙とう(防災無線)

原爆の日と終戦記念日に、恒久平和を祈ってささげる1分間の黙とうです。

広島原爆の日:8月6日(木)午前8時15分

長崎原爆の日:8月9日(日)午前11時2分

終戦記念日:8月15日(土)正午

条例に基づく新しい取り組み

改正された『三鷹市平和推進条例』が示す中長期的な方向性に沿って、三鷹市は今年度から新しい取り組みを始めています。

「三鷹市平和の日」の制定:11月30日を「三鷹市平和の日」と定め、平和事業を重点的に実施することで、市民の平和意識をさらに高めます。

「三鷹市平和文化功労者」の顕彰:平和に関して顕著な功労のあった市民(故人)を顕彰し、平和文化の振興に取り組みます。

平和基金:市民や企業からの寄付を積み立て、「みたか平和のつどい」などの事業や学習・啓発活動を支えています。

特設サイト「武蔵野・三鷹 ♯平和まち歩き」:三鷹市と武蔵野市が共同で制作した特設サイトです。市内の戦争遺跡や平和スポットを地図や写真とともにたどれ、8つの散策コースも紹介されています。歩きながら地域の歴史と平和について考えられます。

平和に関する事業の問い合わせは平和人権課(0422-29-9032)へ。詳細は市のホームページで確認できます。

平和を自分ごとに

戦争を体験した人の話に耳を傾けること、資料に触れること、平和への思いを絵やメッセージにすること。そうしたひとつひとつが、平和を「自分ごと」として考える第一歩になります。子どもも大人も、この夏、身近な場所から平和について考えてみませんか。三鷹に暮らす人はもちろん、多摩地域に住む人にとっても、戦争と平和を見つめ直すきっかけになりそうです。

他にもTAMA ebooksでは、三鷹市・多摩地域の暮らしやイベントなどの情報を発信しています。

電子ブック 三鷹市 広報誌 広報みたか 令和8年7月19日号
戦争の記憶を未来へつなぐ   2〜3面 平和について考え、行動していくために 4面 「経済的に苦しい」「生活に困っている」そんなときはご相談ください 5面 夏休みは図書館へ! 6面 情報公開...

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